立ち喰い雑賀屋本店:テレビでも話題の「巨大唐揚げ・太麺そば」を調査してみた

立ち喰い雑賀屋本店:テレビでも話題の「巨大唐揚げ・太麺そば」を調査してみた 沼メシ

立ち喰い雑賀屋本店。京成関屋駅と東武牛田駅の乗り換え客にはお馴染みの存在ですが、テレビ番組で紹介されたこともあって、最近は沿線利用者以外からも注目を集めてます。

巨大な鶏天や唐揚げが名物らしい、太麺そばがあるらしい、そしてなぜかラーメンまであるらしい…。これはなかなか、クセが強そうなお店です。

そこで今回は、立ち喰い雑賀屋本店がどんな店なのかを調べつつ、実際に店内で食事をしていたお客さんにも話を聞いてみることに。

雑賀屋はなぜ有名なのか、そして実際に食べた人は、この店をどう感じているのか。調査してみようと思います。

立ち喰い雑賀屋本店とはどんな店なのか

立ち喰い雑賀屋本店とはどんな店なのか

立ち喰い雑賀屋本店があるのは、足立区の千住曙町。ざっくり言うと、「北千住の近く」です。

このお店、見た目はいかにも「ザ・昭和の立ち食いそば屋」といった雰囲気ですが、創業は2018年(食べログ)なので「意外と若め」です。

私もてっきり何十年も前から営業している老舗だと思ってたので、これはちょっと驚きました。ただ、店の雰囲気はやっぱり、どこから見ても昔ながらの立ち食いそば屋。

立ち喰い雑賀屋本店とはどんな店なのか
2024年頃の様子です
立ち喰い雑賀屋本店とはどんな店なのか
2024年頃の鶏天そば

毎日多くの人が行き交う場所にあり、ふらっと立ち寄れる気軽さも魅力。ただ、見た目はなかなか年季が入っているので、人によっては少し入りづらく感じるかもしれません。

でも、それもまたこの店らしさでしょう。

SNSを見ていると、とにかく目立つのが巨大な鶏天や唐揚げの写真です。「立ち食いそば屋のサイズじゃない」「思ったより大きかった」といった投稿が多く見つかりました。

立ち喰い雑賀屋本店とはどんな店なのか

また、太麺のそばを評価する声も目立ちます。一般的な駅そばよりも食べ応えがあり、それを目当てに訪れる人も少なくないようです。さらに面白いのが、そば屋なのにラーメンまであること。

実際に「立ち食いそば屋なのにラーメンを食べた」という投稿が見つかるほどです。

どうやら雑賀屋は、昔ながらの立ち食いそば屋の姿をしながらも、その枠に収まらない店なのかもしれません。テレビ番組で取り上げられたのも、こうした独特の存在感が理由なんでしょう。

 

雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた

雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた

というわけで、今回は実際に雑賀屋で食事をしている足立区民に、話を聞いてみることにしました。休日の午前10時頃、この男性が注文したのは「唐揚げ太麺そば」。

「うん。この店、普通に美味いよ。」

開口一番、そう言います。ただこの男性にとって、印象に残ったのは味だけではないとのこと。

「やっぱ店の外観じゃない?」
「こういう『昭和の立ち食いそば』みたいなのって、最近見なくなったからね。」

雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた
雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた

確かに雑賀屋は、初めて見た人なら思わず足を止めてしまいそうな雰囲気です。ただ人気店だけに、気になりながらも諦めて素通りしてしまうことも多いんだとか。

「いつも混んでんだよ。回転は速いけどさ、なんとなく気が引けてね。」
「今日は早い時間だから、入れるかな?って思ってさ。」

実際、このときの客入りは、この男性を含めて3名ほど。食券を購入し、待つことおよそ10分弱。

その間も踏切の音や、ガード上を走る京成線の音が絶えず聞こえ、店の前を通る人が中をのぞき込んでは通り過ぎる。テレビで紹介されたというポスターも目立つ、いかにも人気店といった雰囲気です。

そして、男性の元に「唐揚げ太麺そば」が着丼します。

「見た目のインパクトは思ったほどじゃないけど、麺がすごいね。」

どういうことでしょうか。

「そば粉が入ったうどんって感じ。とにかくコシが強い。」
「しかもツルッツルだから、プラ箸で持ちにくいの。でもこれを頑張ってすすると…、最高なんだよ。」

雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた
麺上げがムズすぎてピントが合わない

さらに唐揚げも好印象だったようです。

「揚げたてなの。立ち食いそば屋で揚げたての唐揚げ出てくる?熱いってば!」

衣はカリッと、中の鶏肉はプリップリ。つゆは醤油が前面に出た力強い味わいで、そこへ唐揚げの油が加わります。

「醤油って『油』なんだなって再認識する感じ。鼻にガツン!と来るんだよね。」

ちなみにこの男性は、雑賀屋を頻繁に利用しているわけではなく、まだ3回目とのこと。

雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた

「足立区民ってさ、意外と京成線を使わないんだよ。」
「そもそも北千住通らないし、地味に不便なんだよね。」

どうやら、足立区民ならではの動線事情があるようです。そもそも京成関屋と東武線の牛田、真隣なのに駅名も違います。

「俺は印旛沼とかへ行く時に京成線を使うから、そん時に食うんだけどな。」
「印旛沼ってさ、もともと一つの沼だったんだけど、干拓されて西印旛沼と北印旛沼に別れちゃったんだよ。」

この男性は、なぜか印旛沼の話をし始めました。

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雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた
唐揚げが重すぎて奥の箸が変な角度になってる

「でも干拓されたことで…、米が獲れるようになった。」
「つまりメシだよ、メシ。」

…。(コイツ、何を言ってるんだろう)

「沼も駅もさ、二つのもんの間にゃあ、美味いメシがあるってことさ。」
「な?(ドヤ顔)」

雑賀屋でそばを食べてる人に話を聞いてみた

「って…、おい姉ちゃん!話聞いてる!?」

zzz…

え?あ、はい!
ぬっ!沼なんですよね!

ここは京成関屋駅と牛田駅が別々の駅として存在しているからこそ、途中で街へ出る人がいる。その動線の中に雑賀屋がある。

唐揚げ太麺そばの美味しさはもちろんですが、それ以上にこの場所だからこそ生まれる空気感も、雑賀屋の魅力なのかもしれません。

 

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