相模女子大学を受験候補に入れて調べていると、定員に対する受験者数、いわゆる倍率が「なんか低くない?」って思ったこと、ありませんか?
実際、大学ポートレート(私学版)の情報を見ると、ここ数年は在籍者数が減少傾向にあるようです。
立地も小田急線のターミナル駅である相模大野駅から徒歩10分程度で、キャンパスも広くてきれい。女子大としても特別変わった印象はないのに、数字だけ見ていると少し引っかかる。
人に聞いてもはっきりした理由は出てこないし、「何か理由があるのかな…」と余計に気になってしまう。
この記事では、そんな違和感について、横浜生まれ・横浜育ちの筆者が、「ちょっと変わった観点」で考えていきます。
志願者数が減っているように見える理由

相模女子大学の志願者数が減っているように見える理由。これはまず、この大学だけの問題として考えない方がよさそうです。
女子大学全体の人気低下、18歳人口の減少、共学志向の強まりや、都心部・有名大学への人気の集中など、今の大学受験にはいくつもの逆風があります。
また学部構成が派手に見えにくかったり、資格系分野の競合が多かったりすることで、SNSや口コミで話題になりにくい面もありそうです。

つまり、数字だけを見て「この大学が悪い」と決めつけるのは、少し早いかもしれません。
相模女子大学に何か問題があるというより、女子大や中堅私大を取り巻く時代的な流れとして見た方がよさそうです。
ちなみに私個人的には、女子大には肯定的です。実際、私の母親や妻も女子大出身で、妻はいまも一般企業でバリバリと働いています。
なので女子大だから就職に不利とはまったく考えていませんし、今回はあくまで「どう見えるか」という観点で見ていきます。
横浜市民にとって相模大野は遠く感じる

冒頭でも触れましたが、私は横浜生まれ・横浜育ち、つまり神奈川県民でした。相模女子大学は相模大野駅の駅前にあり、立地だけ見れば便利な場所。
ただ「相模女子」という名前の通り、神奈川県全体をカバーしていそうな印象がある一方で、横浜市民からすると「相模大野は異国」です。
理由はいくつかありますが、神奈川県は海沿いから内陸部へ向かう動線があまり強くないので、横浜から相模大野までは電車で50分前後かかります。

つまり、自宅から横浜駅までの移動時間を足すと、通学は1時間半以上になるケースも出てきてしまう。そう考えると、他の選択肢もあるよな…という発想になるのも自然かも。
そもそも横浜市民は小田急線に馴染みがなく、普段あまり使いません。
つまり相模女子大学は「相模(ざっくり言うと神奈川県)」を名乗っていながら、人口が一番多い横浜市の受験層をうまく取り込めていない可能性もあるわけです。
もちろんこれはあくまで私の感覚ですが、そういう見え方もあるのかなと感じます。
小田急線の下り通学が選ばれにくい理由

小田急線は、ざっくり言うと新宿から箱根・江ノ島方面を結ぶ路線で、相模大野はその中間あたりに位置しています。
なので、相模女子大学は小田急沿線(27市区町村、人口約520万人)にとって通いやすいと言えますが…、ここで気になるのが「下り通学」という考え方。
例えば新宿に住んでいる人が相模大野の大学に「下り電車」で通うかというと、これはモチベーション的に…少しハードルが高い気がします。

やっぱり自分の住んでいる場所より「都心側」に通いたいと感じる人の方が多いでしょうし、平日は「上り電車」で新宿へ、休日は「下り電車」で箱根・江ノ島へ…この動きが自然です。
もちろん「下り通学」の方が電車が空いているというメリットはありますが、それでも積極的に選ばれるケースは多くないはず。
この結果、実質的には「相模大野より小田原側や江ノ島側に住んでいる人」が主な受験者層になり、さらに女子限定という条件も重なることで、対象がかなり絞られる。そんな見え方もできそうです。
実態としては「狙い目」なのかもしれない

ここまで見てくると、「女子大や中堅私大を取り巻く時代的な流れ」に加えて、立地や動線の関係で選ばれにくくなっている、そんな事情があるように感じます。
神奈川県というのは、「横浜」「鎌倉」「湘南」みたいなブランドがそれぞれ独立していて、県としてのまとまりよりも、地域ごとのイメージの方が強いんです。
実際、横浜市民は自分が神奈川県民だとは思ってないし(マジです)、「神奈川」とか「相模」という名前が付くものに対して、少しテンションが下がる感覚があったりします。
鎌倉とか湘南ならいいけど、神奈川?ダッサ…という、あの感じ。(※あくまで個人の感覚です)

ちなみに、その地名に「プリン」を付けて呼んでみて、美味しそうに感じたら…地名ブランドは強いということ。「横浜プリン」「鎌倉プリン」「湘南プリン」─ おお、なんか良さそう!
では「神奈川プリン」「相模プリン」─ お、おう…(場末のサービスエリア感がすごい…)。あくまでイメージの話ですが、こういう部分でも少し損をしている可能性はあるのかも。
ただ、立地や環境自体が悪いわけではなさそうなので、条件が合う人にとっては、むしろ「狙い目」とも言えそうです。
※本記事には、現地観察や地形をもとにした筆者の考察を一部含みます。







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