小学生の頃、授業で三日月湖について習ったとき、「川が切り離されて湖になるって、超カッコいい」って思ったんです。しかも…三日月型。もう、ロマンの塊。
私はそれ以来ずっと三日月湖が気になってたんですが、大人になって近場の水辺を歩いていると、「これ、三日月湖じゃね?」っていう場所が意外と身近にあることに気づきます。
また調べてみると、自然にできるケースだけじゃないらしい…。
そこで今回は、実際にいくつもの三日月湖を巡ってきた話も交えながら、三日月湖のでき方を見ていきます。
そもそも三日月湖とは何なのか?

三日月湖とは、川の一部が本流から切り離されて、湖や沼になった場所のことを意味します。
専門的には「河跡湖(かせきこ)」と呼ばれる「川の旧流路」に該当するので、これが湖なのか沼なのか、はたまた池なのか川なのか。正直誰も分からないし…、定義もありません。

ただ上空から見ると三日月のような形をしていることが多いから「三日月湖」と呼ばれる…、まあ「あだ名」みたいなものなんです。
なので、「三日月湖」という名前の湖があるわけじゃなく…、実は日本各地に「そう呼ばれる」場所が数多く残ってます。

ただ、三日月湖のでき方を調べてみると、教科書もGoogleのバカAIも、ほぼ同じ説明を繰り返します。
「川が大きく蛇行した場所で、洪水などによって川がショートカットしたことで、古い流れが取り残されて三日月湖になりました。」 …と。
もちろん、間違いじゃありません。
でも、これだけでは「三日月湖のすべて」は説明できてない。実は三日月湖の中には、自然の力だけではなく、人の手による河川改修で生まれたものもあるんです。
というわけで…、次のセクションでは、そのでき方を見ていきます。
三日月湖ができる仕組みとは?
三日月湖のでき方①(自然にできる場合)

まず、自然にできる三日月湖は、川が長い年月をかけて姿を変えることで生まれます。特に川がカーブする場所では、流れが速い外側の岸が削られる、これが「侵食」です。
一方、流れが緩やかな内側は、川が運んできた土砂が積もる「堆積」が進みます。この繰り返しによって、川のカーブは少しずつ急になり、大きな蛇行を描き始める。
でも蛇行が進むと…、今度はカーブの両端が次第に近づきます。

そして大雨や洪水によって川の水量が増えると、水は大きく遠回りするのが面倒になり…、短い距離で進める場所をショートカットするようになるんです。
その結果、カーブを避けるように新しい流れができて、古い川の流路は本流から分離します。こうして取り残された旧流路に水が残り、三日月湖になるわけです。

ただ…ここで一つ、素朴な疑問が浮かびます。もし自宅近くの川が流れを変えたりしたら、たまったもんじゃありません。それって、もはや「水害」ですよね。
そんなわけで、実は人が住んでるような地域に見られる三日月湖は、人工的に造られたものが多いんです。
え?でもなんで??って思いますよね。
なので、次は「人工的に造られた三日月湖」について見ていきます。
三日月湖のでき方②(人工的にできる場合)

現代の日本で多く見られる三日月湖は、意外と「人工的なモノ」も多いんです。
それは「河川改修」をしたから、なんですが…、河川改修とは洪水被害を防ぐために、蛇行した川を直線にする工事のこと。
昔の川は蛇行してる場所が多かったんですが、それでは水が溢れやすいので、川を「まっすぐ」にしたんです。道路も同じですよね?

曲がりくねった道路は事故も渋滞も起きやすいけど、そこに片側二車線で一直線のバイパスを造ったら…どうなると思います?
事故も渋滞も減って、元からあった「曲がりくねった旧道」は廃道になるでしょう。これが、人工的に造られる三日月湖、道路で言うと…廃道になった旧道です。
つまり人工的な三日月湖は、洪水対策のために川の流れを変えた結果、旧流路が残ったもの。ただ、河川改修によって新たな問題が発生する場合もあるんです。


例えば、旧流路と新水路に囲まれた地域が飛地化して、移動が不便になったりとか…。
実際、古利根沼周辺の小堀地区は、河川改修によって旧流路(三日月湖)と新水路に囲まれてしまいました。その結果、住民の移動が不便になったため、現在も行政による渡し船が運行しています。
身近に残る三日月湖を巡ってみた
それでは最後に、実際に私が巡ってきた三日月湖の中から、特に特徴的だった場所を4つ紹介します。
三日月湖と一言でいっても、人工的にできたものや、独特な形をしたもの、暮らしと関わりの深いものなど、それぞれ違った面白さがあるんです。
詳しく紹介した別記事も用意しているので、気になった三日月湖については、ぜひそちらもご覧ください。
古利根沼|千葉県・茨城県境

利根川の河川改修によって生まれた人工の三日月湖。都心から約1時間ほどで行けるので、アクセスしやすい三日月湖の一つです。また取手から利根川の渡し舟を利用して向かうルートは、かなり冒険感を味わえます。

道仙田|茨城県龍ケ崎市
小貝川沿いに残る三日月湖。河川改修で旧流路が残った場所ですが、特徴はなんといってもその形。上空から見ると、まるでウナギのような姿をしています。道仙田がある龍ケ崎市は、「うな丼発祥の地」。もしや…関係が!?


小貝川上郷地区|茨城県常総市・つくば市境

小貝川上郷地区に残る、U字型の三日月湖。釣り堀として利用されてますが…、この三日月湖の中には謎集落が残ってます。しかもそこへ向かうには堤防上の道を進む以外に方法がないという…、秘境感あふれる三日月湖です。

三日月沼|埼玉県東松山市
名前が「三日月沼」という水辺。厳密には「三日月沼」という分類はありませんが…、Googleマップでもこの名前で紹介されています。ここも河川改修によって造られた三日月湖で、東武東上線からもワンチャン見えるかも…。










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