レゴは、説明書どおりに作るものだと思ってる人が多いかもしれない。でも子どもの頃の私は、そういう遊び方をした記憶がない。
誕生日のたびに買ってもらったのは、車や宇宙船のセットじゃなく、とにかくブロックが大量に入った大きな箱。その中には、いろいろな形や色のレゴがジャラジャラと入ってる。
「今日は何を作ろうかな。」
いつもそこから始まった。
説明書はない。完成図もない。だから出来上がるものは毎回違う。家だったり、乗り物だったり、よく分からない機械だったり。
子どもなりに頭の中で形を考えながら、夢中になって組み立てた。
ある日、友達の家へ遊びに行った時のこと。私がレゴ好きだと話すと、友達がレゴを出してくれた。
でも出てきたのは、宇宙船を作るセット。
一度完成させたら、壊してまた同じ宇宙船を作るしかない。そんなこんなで、その友達は飽きて遊ばなくなってしまったらしい。
しかも、説明書までなくしてしまったという。
でも私は気にもせず、そのブロックを使って「まったく別のもの」を作り始めた。友達は「そんなことよくできるね」と驚いてたけど、私からすると、その方がずっと自然だ。
今振り返ると、あの頃から完成品よりも、作ることの方が好きだったんだと思う。すでに正解が用意されていて、それを忠実に再現するより、自分で考えながら形にしていく方が面白い。
だから今でも、新しいことを始める時、完成形はイメージしない。
「これ、面白そう。」
その感覚だけで始めてる。
最初から、ゴールが決まってたわけじゃない。やってるうちに形は変わるし、途中でバンバン方向転換する。
もちろん、失敗することだってある。
いや、基本的に毎回失敗する。
でも「失敗しちゃいけない」なんて、誰が決めたの?って感じてる。
子どもの頃、レゴを自由に組み替えて遊んでた時と、やってることは今もほとんど変わってない。だって、作ったら壊して、また別のものを作るだけだから。
失敗したら、やり直せばいい。ただそれだけ。
説明書どおりに作れば、誰でも同じものが出来上がる。でも自分で考えて作れば、自分だけの個性が組み上がる。
だから私は、今でも自分の「面白そう」を信じてたいと、思ってる。



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