カレーショップC&C:「美味い・まずい」を言わずに伝えきる沼メシレビュー

カレーショップC&C:「美味い・まずい」を言わずに伝えきる沼メシレビュー 沼メシ

料理の味を「ありきたりな表現」ではなく、その場の空気感まで知りたい!という人に向けて真正面から伝え切る「沼メシレビュー」シリーズ。

今回ご紹介するのはカレーショップC&C、特に「秋葉原店」に関する空気感をお伝えします。なお、最寄り沼は不忍池(実は自然沼)です。

この記事では、お店へ向かうまでの街の風景や、料理が置かれた時の景色がどう映ったか。そんな細かなところを、できるだけそのまま拾っていきます。

なお、「味の良し悪し」は語りません。その店を、料理を、時間を、読んだまま感じていただけるよう、筆者が体験してきた「情景」をお伝えします。

普通の食レポではわからない何かを感じたい時、気軽に読める「もうひとつの視点」として使ってみてください。

 

店の印象

店の印象

この日は平日の12時過ぎ。秋葉原駅の昭和通り口を出るとすぐ、サラリーマンたちが昼休みに向かう流れに巻き込まれます。

通り沿いに飲食店が立ち並ぶ中、目に飛び込んできたのが「カレーショップC&C」。このC&Cというのは、開業当初の「Coffee&Curry」が由来なんだとか。

通りを挟んだ正面にはCoCo壱がありますが、こちらは「ここが一番や!」という創業者のダジャレが由来。

それならCOCO’Sは?というと、アメリカの西海岸にあったレストランの名前が由来になっているようで、「ココさんのお店」といった意味になるそうです。

ちなみに、それぞれのお店に資本関係はなく、名前に「C」が付くという共通点があるだけ。でもこの「C」。アルファベットの中で「いちばん胃袋を刺激してくる文字」と言っても過言ではないでしょう。

メニューの印象

メニューの印象

店では、券売機の前に人だかりができていました。昼どきということもあって、サラリーマンが次々とメニューを見ては足を止め、トッピングの組み合わせに悩んでいる。

値段はCoCo壱より少しだけ手頃で、どちらかというと「自分仕様のカレーを短時間でチャージできる」という機能性が売り。

席に着くとすぐ店員さんがサッとお冷を出してくれて、食券を手渡して数十秒後には湯気を立てたカレーが運ばれてきます。この圧倒的な提供スピードこそ、C&Cの真骨頂。

ゆっくり過ごすのではなく、働く人たちが「空腹を満たし、すぐ現場へ戻る」ためのカレー。そんな「割り切った速さ」こそが、秋葉原というスピード感のある街と、よく合っているように感じます。

実際、男たちはカレーを腹へぶち込むと、早々に店を後にしていきます。

 

食べた印象

食べた印象

注文したのは「三元豚カツカレー」。店員さんに食券を手渡し、リュックを足元に置いてカウンターに座り、お冷を一口飲んでコップを置いた瞬間に「お待たせしました」とカレーが到着。

「え?誰のカレー?自分の?」と混乱するほどの早さに、「待たされてませんからっ!」と内心ツッコミを入れてしまいます。

眼前に広がるのは、優しめな色合いのカレー沼と、ライスの丘。そして、丘の上に集落が形成されるかのように、ちょいデブな三元豚がブヒブヒ言っている。癒される景色…。

家で食べるカレーとも、CoCo壱で食べるカレーとも、蕎麦屋のカレーとも違う。この店ならではの「どこか身近な癒し」を感じます。

でもここ秋葉原に関してだけは、「以前食べた時とちょっと雰囲気が違う?」なんて違和感を感じる人もいるかもしれません。

食後の余韻

食後の余韻

さっき感じた、あの妙な違和感。一体なんだったんだろう?と、あとから調べて分かったことがあります。

秋葉原(電気街南口)にはかつて「カレー厨房」というお店がありましたが、再開発に伴って2016年2月に閉店しています。しかしそのわずか半年後、近隣にC&C秋葉原店がオープンしました。

私は「カレー厨房」がお気に入りだったのですが、実は店名をあまり意識していなかったので、今回も「C&C」を見つけた時、「カレー厨房」が昭和通り口へ移転したものだと思い込んでしまったわけです。

つまり今回感じた「雰囲気の違い」は、「別の店なのに同じ店」だと思い込んでいた、私自身の思い違いによるもの。

秋葉原のカレー厨房はファンが多かった店だけに、私のようにふと錯覚してしまった人も、きっとどこかにいる気がします。

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