気ままで自由な一人旅。でも「食事のときだけは、なんだか気を遣ってしまう」と感じたことはありませんか? 周りはグループやカップルばかりで、自分だけ浮いているような気がする。
名物を食べようと思っても、一人だとお店に入りづらい。せっかくの旅行なのに、朝のコンビニパンだけで1日を終えてしまうこともある。
この記事では、そんな「一人旅の食事がちょっと恥ずかしい」と感じる人に向けて、気楽にごはんを楽しむための考え方やコツを紹介します。
少しだけ視点を変えるだけで、旅先の食事時間はぐっと自由になるもの。自分らしく旅を楽しむヒントを、ここで見つけてください。
一人旅の食事が気になるとき

一人旅をしていると、観光や移動の時は平気なのに、食事のときだけ妙に気を張ってしまうことがあります。
周りを見ればグループやカップルばかりで、「なんか自分って寂しい人に見えてる?」と感じる瞬間もあるでしょう。でも実際のところ、他人はほとんど気にしていません。
気になっているのは「自分の中の小さな緊張」だけ。実際は、恥ずかしいというより「なんとなく居場所に溶けきれていない」といった感覚が近いかもしれません。
でも逆に、内心では「自分のことは一切見ないで欲しい」なんて思っていたりする。でもこれ、一人旅ではとても自然なこと。
無理に打ち消そうとせず、「そんな自分を少し客観的に見てあげる」くらいの優しさで考えると、気持ちはふっと軽くなります。
気楽に食べる時間と場所を見つけよう
気楽に食事を楽しむには、「いつ・どこで食べるか」がとても大切です。
ここでは一人旅でもストレスなく食べられる方法を、「外で食べたい派」「部屋でゆっくり派」「空気を読む派」の3つに分けてご紹介します。
外で食べたい派(気軽に外食タイプ)
カウンター席のある定食屋や食堂

カウンター席のある店なら一人でも気楽に食事を楽しめます。ただ、観光地の食堂ではないことも多いので、口コミや地図で事前に確認を。混雑を避け、席の様子を見てから入るだけで気まずさはぐっと減ります。
道の駅やサービスエリアのフードコート
誰でも入りやすい空間で、一人でも気を使わずに過ごせます。食券制で会話なしに完結するのでストレスフリー。最近はご当地グルメも意外に本格的だったり、食後はお土産コーナーも楽しめて旅気分が上がります。

美術館や展望台にあるカフェ

展示や景色の延長として立ち寄れるため、一人でも自然に食事できます。静かで落ち着いた空間が多く、観光の流れを崩さず食事できるのがポイント。景色や空間と一体化した映えメニューも多く、心が満たされます。
部屋でゆっくり派(無理せず自分時間タイプ)
宿泊先の食事をアップグレードする
店に入らず特別感を味わいたいときは、宿の食事を少し贅沢に。課金してでも特別メニューを選び、一食豪華主義で「この食事で全ての名物を胃袋にぶち込む!」潔さで勝負。あとの食事はコンビニおにぎりで我慢。

駅弁を買って移動中や部屋で食べる

駅弁は一人旅の強い味方。汽車の中でも部屋でも気軽に、その自由さがたまりません。特に地域のローカル駅弁を見つけたら迷わず食べるべき! 「ご当地グルメの弁当仕立て・駅の旅情を添えて」これが駅弁です。

スーパーのご当地おかずで即席定食
真のご当地グルメはスーパーにあり!地元のスーパーでは、その土地の「食のクセ」が見えてきます。見たこともない魚に、謎の菓子パンや意味不明なドリンクなど、旅先の「奇食探し」は上級者向けの楽しみ方です。


空気を読む派(混雑・視線を避けるタイプ)
明るいチェーン居酒屋や夜カフェ

駅前や駅ビル内など、出張客や旅行者が多い場所にある明るいお店は、一人客を想定していることが多く入りやすい雰囲気。地元の名物をメニューに取り入れていることもあり、軽く飲みたい夜や夕食にも最適です。

ピークタイムを外して食事をとる
実はここが一番のポイント!時間が自由な一人旅では、食事のピークタイムは外しましょう。混雑時はお店にも負担がかかり、視線も多く落ち着かない。でも空いた時間なら一人客も歓迎され、周囲の目もありません。


朝方シフトの朝食ドカ食い昼抜き生活

旅先では「朝型シフト」が基本。早朝からモーニングビュッフェを「ドカ食い」して早々にチェックアウト。昼は軽くおやつ程度で、夕方に早めの夕食をとって日没と共に眠りにつく。これで旅の密度は何倍にも変わります。
旅は心をゆるめる時間にしよう
男性も同じように悩むことがある

一人旅の食事で気まずさを感じるのは、決して女性だけではありません。男性でも、周りの空気に圧倒される場面はよくあります。
たとえばオシャレなカフェやスイーツ系、地元食材を使ったイタリアンのお店など、男性一人ではかなり入りずらい(但しイケメンを除く)。
また、地元のお父さんたちが社交場としているような居酒屋に、一人で突入するのも「極めて高いコミュニケーションスキル」が要求されます。
つまり「入りやすさと落ち着ける場所」は、人それぞれ違って当然ということ。一人でもグループでも、性別にも関係なく、それぞれのメリット・デメリットがあるというだけ。
「みんなそう思ってるんだ」って知っておくだけでも、少し気が楽になるはずです。他人と比べて気にしすぎる必要は、どこにもありません。
無理せず食べたいときに食べればいい

一人旅の魅力は、何と言っても自分のペースで動けること。
だからこそ「ご当地グルメを食べなきゃ!」とか「有名店に行かなきゃ!」のような、「なきゃ!」的な気持ちがストレスになるのなら、一度そこから離れてみてもいいと思います。
そもそも旅は心を癒してもらう時間です。そんなせっかくの時間が「なきゃ!」という義務や制約によって支配されてしまうと、「自分が旅を癒す側」になってしまう。
大事なのは「何を食べたか」じゃなくて、「どんなふうに食べたか」。自分が落ち着ける方法を選ぶことこそが、旅を楽しむための近道です。
そもそも、この旅だって「旅に出なきゃ!」がきっかけじゃないですよね?「旅に出たい!」がきっかけだったはず。「なきゃ!」的ストレスは捨てて、「たい!」的欲求を実現しに行くべきです。
気になった店には一歩踏み出してみよう

「たい!」的欲求。当然、これは人によって異なります。もしかしたら、それを実現するためには「一人でお店に入る」必要があるかもしれません。
この記事では「なきゃ!」的ストレスは捨ててしまおう!と言ってきました。
でも逆に、「たい!」的欲求を実現しに行くこと自体がストレスになるケースもあるかもしれません。そんなときはどうすべきか?
もう、そうなったら「バンジーを飛ぶくらいのつもりで」トライすべきです。
だって、それがあなたの「旅の目的」だから。もしここで諦めたら、バンジー台まで来たのに飛び込まないのと同じです。
「たい!」的欲求を実現しに行くためなら、そのための辛さや大変さ、そしてストレスも全てが「旅の最高の思い出」に変わるはずです。
そんな「クセの強い経験」に好きなだけ時間を使えるのが、一人旅の最大の魅力ではないでしょうか。





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