お風呂に浮かぶ黄色いアヒル。見慣れてるはずなのに「なんで黄色なんだろう?」と急に気になったりしませんか? 実物のアヒルは白いのに、子どもに聞かれても答えられず「あたふた」する…。
この小さな疑問を追いかけていくと、色のしくみや、素材としてのゴムの事情、アヒルは本当に白いのか? ピカチュウが黄色い理由などなど…、安全・製造・動物・販売と、4つの観点でお話しします。
今まで当たり前すぎて気づかなかった「黄色の理由」がスッとつながって、ちょっと誰かに話したくなる小ネタ。ぜひ、お風呂に入る前の3分間で読んでみてください。
安全:アヒルが黄色になった「本当の理由」

あの黄色いアヒルは「ラバーダック」と呼ばれ、本物のアヒルの色を再現したものではありません。でも実際のアヒルは白いのに、おもちゃのアヒルは「黄色が定番」になったのには理由があります。
黄色は水の上でも目立ちやすく、お風呂やプールで遊ぶおもちゃの色にピッタリ。小さな子どもでも見つけやすく、安全面でも便利だったわけです。
また白いおもちゃは汚れが目立ちやすい一方、黄色は色の変化が目立ちにくく、見た目を保ちやすいという特性もあります。

こういった要素が重なって、「おもちゃのアヒルは黄色」というのが定着しました。
ちなみに、ネット上にはセサミストリートとの関連を示す情報(Wikipediaなど)もありますが、ラバーダックが誕生したのは19世紀。
一方、同番組は1969年放送開始なので、本記事では「セサミストリートとの関連は無し」という前提で進めます。
製造:アヒルを黄色くした「製造側の事情」

でも、ラバーダックが黄色になったのは「作る時の事情」が大きかった、と見るのが自然でしょう。
天然ゴムは黄色っぽい色をしてるので、白いゴム製品を作ろうとすると素材の色を「強く消す」必要があります。
しかも白いゴムは時間がたつと黄ばみが出やすく、子ども向けのおもちゃとして見た目を保つのが難しかったと考えられます。

しかもこれが現代ならともかく、ラバーダックが誕生した19世紀だったら…?
白は顔料の管理が手間なのに対し、黄色は比較的作りやすいという利点もあります。なにより、小さい子供が口に入れてしまうことを想定した場合、強い顔料は使えません。
こうした条件が重なり、黄色は「扱いやすい色」として選ばれていったんでしょう。その結果、本物のアヒルとは違う黄色が「おもちゃのアヒル色」となっていったと考えられます。
動物:黄色い小鳥は「ヒヨコ」だけじゃない

でも…、子供が「アヒルの色は黄色」って覚えちゃったらどうすんだ!「安全面」や「製造側の事情」もわかった。
でも、どう見てもヒヨコなんだから「ラバーヒヨコ」に改名すればいいじゃないか!って激オコプンプンなそこのアナタ。残念ながら…そうはいかないんです。
ご存知の通り「ヒヨコはニワトリの子ども」ですが…、水に浮きません。一方で「カモ親子のお引っ越し」に見られる通り、水鳥のヒナは生まれてすぐ水に入り、ちゃんと浮くことができます。

もちろん、アヒル(家鴨)も水鳥なのでカモ(鴨)と同じ。ちなみに、すごく意外かもしれませんが「アヒルのヒナは黄色い」ので、「水に浮いて黄色い」というラバーダックの条件を100%満たしています。
アヒル隊長!として有名なあの黄色いアヒル。オッサンなのかと思ったら…、実は赤ちゃんだったんです。

販売:キャラクターは黄色だと「売れる」説

ところで…、「黄色いアヒル」と「白いアヒル」。お店でこの二つが並んでたら、どちらを手に取りますか?
「黄色いプーさん」と「茶色いプーさん」、もしくは「黄色いピカチュウ」と「ねずみ色のピカチュウ」だったら? キャラクターに黄色が多いのは、可愛いから♡だけじゃなく「目に入りやすい色」だから。
黄色は遠くからでも形が分かりやすく、子どもでも認識しやすい色として知られています。

赤ほど強くなく、黒ほど重くもなく、青の冷たさもないので、全体的に明るくて親しみやすい印象を作れるのも特徴です。
さらに黄色は表情を読み取りやすく、シンプルなデザインでも存在感を失いにくいので、商品化したときに棚で埋もれにくいという利点にもなります。
「本物の色と合ってるか?」よりも「売れるかどうか?」、こっちの方が大事だったりします。大人の世界では…。








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