パン売り場で、フジパンの「沼るコッペ」が気になってしまった人へ。この記事は、フジパンの謎ネーミング商品を目撃してしまったあなたに向けた「実食レビュー」です。
「なんかホイップ多そうだけど、実際どうなの?」「ネタっぽいけど美味しいの?」といった疑問に、自称「沼の専門家」である筆者が真面目にレビューします。
見た目のインパクトに釣られて買ってしまいそうなあなたへ、中身の「沼り具合」を冷静かつ全力で検証。読めばきっと、手を伸ばすか、我に返るか…判断の材料になるはずです。
スーパーのパン売り場に存在する「秘境沼」



ある朝、スーパーのパン売り場で突如「沼」というデカ文字が目に飛び込んできた瞬間、思わず足が止まりました。
中央には目を回しながら沼に沈んでいく牛、「もう、ペコッぺこ。」という謎めいたキャッチコピー。
そしてなにより、沼の前には「ようこそ」の文字。─ 何が「ようこそ」なのか全くわからないが、その怪しさだけはプンプン伝わって来る。
パッケージには「ホイップクリームをたっぷりサンドしたコッペパンです」と、控えめに書かれているだけで、中身は一切見えません。
左下に商品のイメージ画像のシールが貼ってあるが、やはり小さくてよく分からない。つまりこの商品は、購入して実際に食べてみないと「その姿を見ることも許されぬ秘境沼」ということなのか。
ならばこの沼、本当にハマるのか試してみることにしました。
開けた瞬間に引きずり込もうとする「ホイップ沼」



袋を開けた瞬間、すぐにこの商品が「沼」であることを悟ります。袋の横からコッペパンを掴んで取り出そうしても、なかなか出てこない。
力を入れて引っ張ってみると、逆に自分が「引きひきずり込まれる」ような感覚にすらなる。よく見たら、ホイップがコッペパンよりも高く盛られていて、パッケージの内側ビッタリくっ付いています。
でもフジパンは「そんなことは想定通り」とでも言わんばかりに、二重構造のパッケージを採用している。もう、「甘い香りが漂ってるのに出てこない!」。
まるでパッケージの牛が「助けて」と言いながら、私の手を引っ張って沼の底へ誘ってくるような感覚。
それでもなんとか取り出して重さを測ってみると、脅威の132g。一般的なコッペ商品が100g前後であることを考えると、異常なクリーム量であることがわかります。
食べた瞬間に口がクリームに沈んでいく「底なし沼」


ガブっといった瞬間、クリームが口の中に広がるのではなく、感じたのは口がクリームに沈んでいくという感覚です。
ホイップはバタークリームのような味わいで、「ふんわりスッキリ甘い」といった仕上がり。でもこの量のホイップを食べても重さを感じないのは、コッペパンがドライなタイプだからかもしれません。
ふんわり甘いホイップとドライなコッペパンの組み合わせが、「スイーツパン」という立ち位置を確立させている。その計算されたバランスとボリューム感は、意外と「甘党男子の胃袋向け商品」なのかも。
ブラックコーヒーと合わせれば、男子的にもこれだけで立派な一食になります。とはいえ、あまりのクリーム量に「これ…、クリームで窒息するかも」と本気で思うほど。
食べ終えた頃には、完全にホイップの底なし沼へ沈んでいました。
結論:沼の専門家?(自称)でも沼ってしまった


食べ終えて思ったのは、この商品は明らかに「狙って沼らませにきている」ということ。
パッケージでは中身を敢えて見せず語らず、食べて初めてその正体を明かす ─ そんな「見せない・語らない・沼らせる」という罠(良い意味で)。
ちなみに、カロリーは418kcalなので、やはりちょっと高め。でも正直、このパンだけでもかなり満腹感は得られます。
なのであとは栄養バランスを考慮して、チキンとコンビニサラダなどを組み合わせれば、600kcal程度で「低カロリー&コスパ良し」なランチにも活用できそうです。
なお、このホイップ、最大水深は約3.5cmほどに達していました。
私は「沼探」などというサイトを運営する立場上、沼にはちょっと詳しいつもりでしたが…、このパンの前では完敗です。悔しいですが、沼ってしまいました。
※本記事は筆者個人による実食レビューです。
※この記事の一部画像は、雰囲気を出すためアプリ加工による「エモさ増し」を行っています。






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