海軍の制服といえば、やっぱり「白」。でも…、なんでわざわざ汚れやすくて目立つ色を選んだのか、不思議に思ったことはありませんか?
本記事は、アニメや映画で白い制服を見かけて気になった人や、実際に港町で見かけたセーラー姿の海自隊員が印象に残っている人に向けた内容です。
白い制服が選ばれたのは、単純に「モテたいから」だけではない、ちゃんとした理由もあったりします。読むことで、「なぜ白なのか」が感覚ではなく納得で、説明できるようになるハズです。
海軍の軍服はなぜ白いのか?

船の上は、陸とはまるで環境が違います。遮るものがなく、海面からの照り返しも強烈。真夏にフェリーの甲板に立った時を想像してみてください ─ 民間人なら一瞬で熱中症になりそうです。
そんな環境で長期間任務に就く海軍の隊員たちにとって、日差しによる体力消耗は深刻な問題でした。そこで選ばれたのが、熱を吸収しにくい白。
真っ白な制服は、直射日光を反射して熱を和らげる効果があります。また艦内は閉鎖空間で、多くの人が生活を共にする場でもあります。汚れがすぐに分かる白い服は、清潔を保つ上でも有利でした。
作業時には別の服に着替えますが、白い制服は港での移動や儀式、外出時に使われ、海軍全体の印象を象徴する役割も担っています。
つまり「白はモテるから」ではなく「環境と公的な顔」、両方を支える選択だったわけです。
白い軍服はどこの国が始めたのか

白い制服を最初に採用した国は、18世紀〜19世紀のイギリスと言われています。当時のロイヤル・ネイビー(イギリス海軍)は、世界中の海を支配する圧倒的な存在でした。
暑熱地帯を含む長期航海が当たり前だった彼らにとって、熱を反射しやすく、清潔を保ちやすい服は必要不可欠です。
その結果として、白い制服が使われるようになったわけですが、この思想がフランス海軍やアメリカ海軍、日本海軍などにも広がっていきました。
でも、世界中すべての海軍が白制服を採用しているわけではなく、寒冷地の国や作業性重視の国は別の色が選ばれていることもあります。
それでも「海軍は白」という印象が強いのは、ロイヤル・ネイビーの影響があまりに大きかったから。つまり、白い制服のルーツは実用性と同時に「憧れ」の伝播でもあったと言えます。
セーラー服が白いのも同じ理由?

白い制服というと、まず思い浮かべるのは将校の凛々しい制服。でも実際には、水兵たちのセーラー服も白。この点に注目してみると、「白」の合理性がはっきり見えてきます。
白制服と同様に、セーラー服の起源もロイヤル・ネイビー。見た目がかわいいから♡ ─ ではなく、誕生した理由は完全に実務目的です。
動きやすく、シンプルな構造で壊れにくい。洗濯しやすく、常に清潔を保ちやすい。さらに大量生産に向いていて、着こなしに個人差が出にくいことで、統率のとれた印象を与えられる。
そんなセーラー服も、暑さと衛生への配慮から、夏場はやはり「白」がメジャー。ちなみに海上自衛隊でも、夏制服として白セーラーが残っていて、式典や外出時に使われています。
作業服とは明確に使い分けられた「正装」として、セーラー服は今もなお現役です。
でも結局「モテるから」でしょ?

と、ここまでは一般論を言ってきましたが…、今どき暑さなんてエアリズムでも着ときゃなんとかなります。でも、海軍は今だに「白」を捨てない。
ちなみに、旧日本海軍には「海軍士官はスマートであれ」という教えがありました。まあ、解釈には色々あるのですが…。
当時、海軍の入隊条件は視力基準がとても厳しく、メガネ着用者は不利だったと言われています。つまり視力が悪い人は陸軍に志願したそうで、これが「丸メガネの日本兵イメージ」の元になっています。
一方の海軍軍人はメガネもかけず、英語はペラペラ、小麦色の肌に白い制服 ─ そんな姿は、どの角度から見ても「モテ男」の条件を満たしています。
つまり合理性だけじゃなく「かっこよさ」にもこだわった結果が、あの白い制服なのかと。結局のところ ─ モテたかったんじゃないですか?海軍さん。笑










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