海上自衛隊 vs 海上保安庁:仲が悪い二人を「どっちが上か」ガチで勝負させてみた

海上自衛隊 vs 海上保安庁:仲が悪い二人を「どっちが上か」ガチで勝負させてみた 沼ナレ

海上自衛隊と海上保安庁って、どっちが上なの?─ そんな素朴な疑問を一度でも感じた人に向けて書いた記事です。

ニュースやドラマでは見かけるけれど、実際この二つの組織がどう違うのか、どんな関係なのかは意外と知られていません。

この記事では海の守りを担う「仲が悪い二人」を、この記事の中で「ガチンコバトル」させて優劣つけてしまおうと思います。

真面目に比較しても難しいテーマを、あえて笑いながら読める形で考える。読めば「どっちが上」というより、「そもそも守る世界が違うんだ」とスッキリ理解できるはずです。

 

まず知っておきたい海自と海保のちがい

海上自衛隊海上保安庁。どちらも海で働く「似たような」組織ですが、実は役割も立場もまったく違います。海上自衛隊(海自)は防衛省に所属し、陸上・航空と並ぶ自衛隊の一角。

旧日本海軍の流れをくむ組織で、他国潜水艦の監視や防衛訓練、同盟国との共同演習など、軍事的な有事を想定した任務を中心に行なっています。

一方の海上保安庁(海保)は国土交通省に属し、海の安全と秩序を守ることが仕事。いわば「海上の警察」といったところ。

そのため船の事故対応や密漁の取り締まり、油流出への対応など、より国民の生活に近い現場で活動しています。

同じ海を守る仕事でも「海自は国」を、「海保は人々の暮らし」を守る立場。その違いを知ると、互いの存在がどれだけ重要かが見えてきます。

 

海自と海保のガチンコ6番勝負!いざ開戦!

第1戦:どっちが食うのか?大食い対決!

第1戦:どっちが食うのか?大食い対決!

海自と海保、どっちがたくさん食べるのか?─ これはもう数字で勝負がついています。海自の隊員は約4万2千人、一方の海保は約1万5千人。

つまり所属している「胃袋の数」だけで考えたら、「海自は海保の2.8倍も食う!」ということになります(隊員一人当たりの話ではない)。

実際、隊員レベルで「どっちが大食いか?」なんて確認する術はないけれど、とにかく海軍というのは、昔から「メシに関する話題」が尽きません。

たとえば、長期間にわたって音も出さず深海で任務に当たる潜水艦は、水上艦よりメシが豪華。またかつての戦艦大和では、上級士官たちが艦内でフルコース料理を楽しんでいたとか。

さらに海外では「メシのトラブルで水兵たちが反乱を起こす」など、海軍さんは歴史的にも「食いしん坊」。これは海自の圧勝です。

海上自衛隊:1勝 VS 海上保安庁:0勝

第2戦:メシへの「こだわり」が強すぎ対決!

第2戦:メシへの「こだわり」が強すぎ対決!
第2戦:メシへの「こだわり」が強すぎ対決!

海自の「こだわりの強さ」は、もはや宗教の域です。その象徴とも言えるのが「カレー」。

どの艦でも「毎週金曜日にカレーを出す」というルールがあり、レシピは艦ごとにまったく違うという「こだわりとクセの強さ」がマックス。

スパイスの配合や隠し味の研究に日々情熱を注ぎ、ついには全国大会まで開催する有様。もはや「カレー沖海戦か?」と言ってもいいほどの執念です。

※筆者はおそらく、マレー沖海戦のとこ言っています。

彼らが毎週カレーを食べるのは、航海中に曜日感覚を失わないため。艦ごとにレシピが異なるのも、限られた食材を効率よく使うためなど。

ですが…、あまりに「カレー愛」が強すぎて、もはや護衛艦から「カレー臭」が漂うレベル。とにかく「こだわり」が強い海自の性格を表しているのが、いまも掲げ続けている「旭日旗」。

この勝負、「執念の深さ」で海自の圧勝です。

海上自衛隊:2勝 VS 海上保安庁:0勝

第3戦:乗り物コレクション対決!

第3戦:乗り物コレクション対決!
それ空母やん

海自の乗り物ラインナップは、まるで「海上版トミカコレクション」。護衛艦、潜水艦、哨戒機、ヘリコプターなど、あらゆるジャンルが勢ぞろいしています。

しかもその性能は世界的に見てもトップクラス。かつては地味なイメージだった護衛艦も、今や高性能な最新モデルがズラリ。

米海軍と並んで行動すれば、まさに「手がつけられない存在」です。そして特筆すべきは潜水艦。日本ならではのプリウス的なハイブリッド構造で、静音性は抜群。

さらに「ヘリ搭載護衛艦」として造った艦を、ちゃっかり「それ空母やん」にカスタムしちゃうのが海自。

一方の海上保安庁も、巡視船や航空機、高速艇などで海上警備を支えていますが、潜水艦と「それ空母やん」を持ってないので惜しくも負け。この勝負も、「収集癖の強さ」で海自の勝ちです。

海上自衛隊:3勝 VS 海上保安庁:0勝

 

第4戦:リア充度チェック対決!

第4戦:リア充度チェック対決!

さて、前半戦は海自に押されまくった海保ですが、ここから巻き返します。リア充度で比べるなら、この勝負は明らかに海保が有利。だって、そもそも勤務地が圧倒的に都会寄りだから。

海保は東京横浜大阪神戸名古屋福岡那覇といった港町に拠点が多く、仕事帰りに海辺のカフェでコーヒーを飲んだり、「仕事終わりはザギンでシースー」なんて日々も夢じゃありません。

横須賀でカレー、呉でもみじ饅頭、佐世保でハンバーガーを食ってる海自とは違い、海保は都会で一般人と接する時間も多いはず。

その都会的なイメージと潮風に焼けた肌が「トレンディーボーイ」に映ること間違いなし。海保が「港町の都会的リア充ボーイ」なら、海自は「孤高のカレー臭ロマンチスト」。

第4戦は「かなり強引な判定」ですが、海保の圧勝です。

海上自衛隊:3勝 VS 海上保安庁:1勝

第5戦:モテ度対決!

第5戦:モテ度対決!

恋愛・婚活市場においてモテるのはどっちか!?─ この対決は、意外にも海保に軍配が上がります。海自は「国防」という重責を担う「特別職国家公務員」で、訓練・航海・転勤がつきもの。

規律が厳しく、プライベートの自由度も低めです。その真面目さとカッコいい制服が魅力的に映る一方、いざ交際するとなると距離の壁が大きく、海に出てしまえばLINEも通じない。

対して海保は「一般職国家公務員」として採用されるため、安定性と生活の予測しやすさが超スーパー高得点♡

さらに映画「海猿」で描かれた勇敢で人間味あるイメージが定着しているので、「頼れる彼氏枠」として友達にも自慢しやすい。

つまり一瞬「地味め」な海保の方が、冷静に考えてみると恋愛勝率では海自をリードしてしまうわけ。モテ対決は海保の勝利です。

海上自衛隊:3勝 VS 海上保安庁:2勝

第6戦:泥棒・海賊の捕まえ放題対決!

第6戦:泥棒・海賊の捕まえ放題対決!

ついに最後の大一番。もし日本の海に泥棒や海賊が現れたら…、海保と海自、捕まえるのが上手いのはどっちでしょう?

泥棒ならともかく、海賊は…、ワンピースだって海軍と戦ってるじゃん!

でもこの勝負、実は海保の一人勝ち。そもそも海保は「海の警察」として法執行権を持っていて、領海内の取り締まりや密漁、密輸、漂流船の救助まで幅広く担当しています。

海で事件が起きれば真っ先に出動し、犯人確保から証拠押収まで一気にこなすのが海保なんです。一方の海自は「防衛」が任務で、国内の犯罪や海賊には原則ノータッチ。

彼らは外国の脅威に備えるための組織なので、泥棒や海賊が出ても「へぇ〜、大変っすね〜」と鼻をほじってます。別にサボってるわけではなく、そうゆう役割ってこと。

ということで、最終戦は「海の警察」、海保が堂々の勝利です。

海上自衛隊:3勝 VS 海上保安庁:3勝 (引き分け)

まとめ:同じ「船乗り」でも守るものが違うだけ

まとめ:同じ「船乗り」でも守るものが違うだけ

さあ、今回の「海上自衛隊 vs 海上保安庁 ガチンコ対決」、結果は3対3の引き分けでした。海自は「国を守る海の盾」として、国家レベルの安全保障を担う存在。

一方の海保は「人を守る海の番人」として、日々の暮らしのすぐそばで海の安全を支えています。どちらも同じ海に生きる「船乗り」ですが、守る対象が違うだけ。

本来は対立ではなく、互いの役割を補い合う関係です。よく「仲が悪い」なんて言われるけど、それはたぶん、私たちがこの二つの組織の違いをちゃんと理解できていないから。

どちらも日本の海には欠かせない存在。なのに片っぽは「違憲の軍隊」などと言われ、もう片っぽは「海自と何が違うの?」などと言われる。

このガチンコ勝負を通して、少しでも彼らの働きや誇りを知ってもらえたら、「ちょっとは仲直りしてくれる」かも?です。

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