ハウス 本中華ジャンはなぜなくなった?:売ってる場所や販売終了の理由を徹底調査

ハウス 本中華ジャンはなぜなくなった?:売ってる場所や販売終了の理由を徹底調査 沼コラ

「本中華ジャンって、いつの間にか見かけなくなったよね?」そんな疑問を抱いた方に向けた記事です。

本記事ではハウス食品がかつて販売していた伝説の即席ラーメン「本中華ジャン」がなぜなくなったのか、その背景や販売時期、ネットでいまだ語り継がれる理由までを掘り下げて紹介します。

さらに筆者自身のラーメン観を変えた「あの味」との出会いや、30年経っても忘れられない記憶についても語っています。

この記事を読むことで本中華ジャンという袋麺がなぜこれほど愛され、なぜ姿を消したのかを体系的に理解でき、懐かしさとともに記憶がよみがえるはずです。

 

今も語られる伝説の即席ラーメン

液体スープが異彩を放った本格インスタント

液体スープが異彩を放った本格インスタント
元のInstagram投稿はこちら
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本中華ジャンは、当時の即席ラーメン市場において異彩を放つ存在でした。粉末スープが主流だった時代に香り高い液体スープを採用し、自宅で「本格的な一杯」を楽しめる驚きを提供してくれたのです。

麺もまた個性的で「透明感のある平打ち風の縮れ麺」は喉ごしが良く、ツルツルとした食感が特徴的でした。

手軽さよりも味に全振りしたこのラーメンは当時としては珍しく、「ちゃんと美味しい」ことに全力を注いだ商品といえます。

そのこだわりは単なる食事ではなく記憶に残る体験となり、特に子ども時代に食べた人にとっては強烈な印象として残っているはずです。

販売時期とメーカー情報のまとめ

ハウス食品 ホームページ
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本中華ジャンを販売していたのはハウス食品です。正確な発売年は不明ですが、1980年代から1990年代にかけて全国のスーパーや量販店で広く流通していました。

特別なCMや大型キャンペーンが行われたわけではありませんが、味の完成度が高かったため、口コミやリピーターを通じてじわじわと人気を集めたと考えられます。

現在は公式サイトにも商品情報がなく通販や店舗でも一切の取り扱いが確認されていないことから、すでに製造終了していると見なされています。

ファンの間では「もう一度食べたい幻のラーメン」として語り継がれている存在です。

ネットで語り継がれる理由とは

本中華ジャンはインターネット上でも定期的に話題に上がる伝説的な袋麺です。

なぜそこまで記憶に残るのかというと、他の即席ラーメンとは一線を画す味の個性と、それが子ども時代の体験と結びついているから。

特に昭和末期から平成初期に青春時代を過ごした世代からは、「本中華ジャン以上の袋麺に出会えていない」という声も多く聞かれます。

SNSやブログでは、ふと思い出したように話題にされることがあり、自作レシピで再現を試みる投稿も見かけます。

当時のテレビCMには大橋巨泉が起用され、印象的なフレーズとともに多くの人の記憶に刻まれました。

にもかかわらず、姿を消した今もなお「本中華ジャン」を語る声が絶えないことこそ、ある意味“伝説”を物語っているのかもしれません。

  

なぜ「本中華ジャン」は姿を消したのか?

公式に販売終了は発表されていた?

本中華ジャンについて、ハウス食品が明確に「販売終了」と発表した記録は見当たりません。公式サイトにも商品ページは存在せず、過去のプレスリリースなどにも終了を示す記述は確認できませんでした。

それでも現在は店頭や通販サイトでの取り扱いが一切なく流通も完全に停止していることから、実質的な製造終了と見なされています。

明確な情報がないぶん「気づいたら消えていた」という印象を持つ人も多く、「あれ、いつ無くなったんだっけ?」と語られることが少なくありません。

この曖昧な終わり方こそが、「伝説化」の一因になっているのかもしれません。

考えられる販売終了の理由

販売終了の理由は公式には明かされていませんが、いくつかの要因が重なっていたと考えられます。

まず液体スープや本格的な麺によって製造コストが高く、価格に見合う収益を確保しにくかった可能性があります。

また1990年代以降は即席麺市場の競争が過熱し、各社が新商品を次々と投入。限られた売り場で「本中華ジャン」が選ばれにくくなっていたとも推測されます。

実際、現在のハウス食品は「うまかっちゃん」や「好きやねん」など、西日本を中心とした地域色の強いブランドに絞っており、首都圏では即席麺の存在感がほとんど見られません。

事実上、同社は即席ラーメン市場からの撤退を進めていたと見ても不思議ではありません。

再販の可能性と似ている商品は?

ハウス食品公式サイトより

「本中華ジャン」の再販については、現時点でメーカーからの動きは見られません。

ネット上では復活を望む声が根強くありますが、ハウス食品自体が即席ラーメン事業の縮小傾向にある今、再登場の可能性は低いと考えられます。

代替品として「好きやねん」や「うまかっちゃん」が挙げられることもありますが、関東ではほとんど見かけない上、味の系統も異なります。

液体スープのラーメンで似た雰囲気を持つ商品を探しても、あの本中華ジャンの「中華料理屋の味」を完全に再現するものは見当たりません。

あの味を知る世代の記憶に深く刻まれ、いまも語り継がれている本中華ジャン。その存在自体が、すでに「伝説」と呼ぶにふさわしいものになっています。

 

「本中華ジャン」がラーメン観を変えた話

土曜の昼、本中華ジャンと僕

小学生の頃、当時の土曜日は午前授業だけで給食がなく、お昼は自分で用意することが多くありました。そんな日、棚から取り出した「本中華ジャン」は僕にとってちょっと特別な存在でした。

まだ料理に不慣れな年頃でしたが、鍋で麺をゆでて液体スープを注ぐだけで驚くほど美味しいラーメンが完成したのです。

湯気の立つ一杯をすすりながら、「ラーメンって、こんなに美味しいものだったんだ」と感動した記憶が今も残っています。

あの静かな土曜の昼、ひとりキッチンで向き合った本中華ジャンは僕にとって「初めての自分のラーメン」でした。

ラーメン好きになった原点の一杯

僕がラーメンにハマるようになった原点は外食でも専門店でもなく「本中華ジャン」でした。当時はまだラーメンといえばどれも似たような味で、今ほど人を惹きつける食べ物ではなかったと思います。

正直なところ、僕自身もラーメンが特別好きというわけではありませんでした。でもこの一杯だけは違いました。袋を開けたときに広がる香り、液体スープの深いコク、そしてツルッとした喉ごしの麺。

ひと口食べた瞬間「即席なのに、こんなに美味しいラーメンがあるのか」と心をつかまれたんです。

この経験がきっかけでラーメンを好きになり、自分で簡単な料理をするようにもなり、味にこだわるという感覚を持つようになりました。

本中華ジャンが、僕に「味わう」ということの面白さを教えてくれたと思っています。

30年経っても消えないあの味

30年経っても消えないあの味

本中華ジャンを最後に食べてから、もう30年以上が経ちました。それでも、ふとした瞬間に「あの味、もう一度食べたいな」と思い出すことがあります。

あの頃感じた「自分で作ったラーメンが驚くほど美味しかった」という感動は、いまも心の奥に残っています。

もちろん、大人になった今の舌で食べたら印象は違うかもしれません。それでも記憶の中の「あの味」は、自分にとって唯一無二の存在です。

時代が変わっても食の原体験として心に刻まれている ─ そんな一杯と出会えたこと自体が、今思えばとても幸せなことだったのかもしれません。

まとめ

ハウス 本中華ジャンはなぜなくなった?:売ってる場所や販売終了の理由を徹底調査

本中華ジャンは単なる即席ラーメンではありませんでした。あの味に出会ったことで、ラーメンという食べ物に対する価値観が変わったという人も少なくないはずです。

便利さや新しさが求められる時代の中で、いつの間にか姿を消してしまったこの一杯。でも、だからこそ記憶の中でずっと輝き続けているのかもしれません。

時代が変わっても、ふと思い出してしまう「あの味」。誰にでも心に残る食の原体験があるはずです。

本中華ジャンは、そんな記憶を共有できる特別なラーメンだったのかもしれませんね。再販がなくても、あの思い出はきっとこれからも生き続けていくと思います。

編集後記

編集後記

本中華ジャンをテーマに記事を書くなんて、数年前の自分では想像もしていませんでした。

でも実際に振り返りながら書いてみると、ただの袋麺にとどまらない個人的な記憶や価値観の原点がこのラーメンに詰まっていたことに気づかされました。

とくに印象に残っているのは、「土曜の昼に一人で作って食べた」あの穏やかな時間です。子どもながらに自分で鍋を使ってラーメンをつくり、湯気の立つ一杯をすすったあの感覚。

当時はただ「楽しかった」「美味しかった」で終わっていたものが、今振り返ると「自立の第一歩」であり、「味覚の原体験」であり、「ラーメン好きとしての出発点」でもあったんだなとしみじみ思います。

それにしても30年以上経っても名前を覚えていて、味まで思い出せる袋麺なんて、そう多くはありません。

どれだけ高級なラーメンや最新の進化系インスタント麺が登場しても、やっぱり心に残るのはこういう一杯なんですよね。

もしこの記事を読んで、「あ、それうちにもあった!」「懐かしい!」と思い出してもらえたなら、それだけで本望です。

再販は難しいかもしれませんが、「記憶の中の名作ラーメン」として、これからも本中華ジャンを語り継いでいけたら嬉しいです。

 

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