北海道の大きさってどれくらい?:ネタで比較してみたら桁違いだった

北海道の大きさってどれくらい? 沼NEWS

「北海道の大きさは本州の約3分の1」「オーストリアとほぼ同じ広さ」─ そんな説明を見たことがある人も多いかもしれません。でもそれだけで北海道のスケールを実感できるでしょうか?

この記事では単なる面積の比較ではなく「北海道に全人類80億人が住める?」といった、もっとスケールの大きいネタで「北海道のでかさ」を体感して頂きます。

他の情報源とはひと味違う視点で「数字を遊びながら」、感覚に落とし込んでいく構成です。読んだあとにはきっと…、誰かに話したくなります。

 

北海道は全人類を収容できるのか?

北海道に全世界人口80億人が住めるのか?

北海道に全世界人口80億人が住めるのか?

北海道の総面積は約8万3,450km²。これを現在の世界人口約80億人で割ると、「1人あたり約10㎡」という計算になります。

10㎡はおよそ6畳分に相当し、理論上は北海道全体に80億戸の6畳ワンルームを敷き詰めれば「地球上の全人類を収容できる」計算です。

もちろん北海道のすべての土地が居住に適しているわけではありません。山地や湖沼、農地など、建築や生活が難しいエリアも多く含まれています。

そのため、これはあくまで「数字上は可能」という話にすぎません。とはいえこの単純な面積割りの試算を通して、北海道という土地の広さを直感的に理解することができます。

数字で見るとあまりピンとこない面積も80億人というスケールで考えることで、その広大さがよりリアルに感じられるのではないでしょうか。

1人あたりのスペースは?

1人あたりのスペースは?

「1人あたり6畳って言うけど、なんだよ狭いじゃん」と思った方へ。では日本で最も面積が小さい香川県に世界人口80億人を押し込んだらどうなるか?

その場合、1人あたりのスペースは約0.23㎡。これは新聞紙1枚より小さいサイズで、人が立つのも難しい「超密集空間」になります。

こうして見ると、北海道の広さがどれだけ圧倒的かが実感できるはずです。

北海道に全人類を収容した場合、1人あたりのスペースは約10㎡ ─ これは6畳相当。現代の都市部ワンルームよりは狭いものの、昭和30年代の団地では4人家族で20㎡ほどの住まいも一般的でした。

つまり北海道に全人類を詰め込んだ場合の暮らしは、北海道という広大な大地が「軍艦島のような密集状態になる」と想像するほうが、現実味のあるイメージかもしれません。

もしそうなったらどうなる?

もしそうなったらどうなる?

もし世界中の人々が北海道に移住したら…、まず朝の通勤ラッシュは札幌だけでなく函館も旭川も帯広もすべての街が「山手線の朝8時」状態になります。

近所づきあいは超グローバル化し、右隣はブラジル人、左隣はエジプト人。向かいの家からはイタリア語で怒鳴る声が聞こえ、後ろの家からは毎日インドカレーの香りが漂ってきます。

スーパーでは「北海道牛乳はどこですか?」と尋ねても「ニホンゴワカリマセーン!」と返され、Google翻訳が手放せません。じゃがポックルは配給制、サッポロ一番はプレミア価格。

観光地は常に満員で「北海道に住んだ意味って?」と我に返るかもしれません。でもさっぽろ雪まつりは地球最大級のイベントに。世界中の「寒い!」が響き渡り、雪だるまは毎年サイズ更新。

これこそが全人類が北海道に集まった醍醐味かもしれません。

北海道は全人類の食を支えられるか

全世界のジャガイモを生産できるのか?

全世界のジャガイモを生産できるのか?

世界の年間ジャガイモ消費量は、国連食糧農業機関(FAO)の統計によると約3億7,000万トンにのぼります。

一方で日本最大のジャガイモ産地である北海道の全土(約83,450km²)を「すべてジャガイモ畑にした場合」、理論上の年間収穫量は約2億5,000万トンと試算されます。

しかし、残念ながらこの量では世界のジャガイモ消費量の約68%しかカバーできません。

そこで不足分を補う方策として、東北4県(青森・岩手・秋田・山形)の全域をジャガイモ畑にした場合、追加で約1億5,000万トンの収穫が見込まれ、合計で約4億トンの生産が可能となります。

これは世界のジャガイモ需要を理論上すべて満たす規模になります。

もちろんこれは北海道と東北4県のすべての土地を例外なくジャガイモ畑として使い、天候や人手、流通、インフラ等の現実的な制約を一切無視した「理想的かつ非現実的な仮定」に基づく試算です。

それでも純粋な面積と作物の生産効率だけを基準にすれば、日本の一部地域だけで世界のジャガイモ需要を賄えてしまう ─ という驚くべき可能性が見えてきます。

全世界の魚介類を水揚げできるのか?

全世界の魚介類を水揚げできるのか?

世界で年間に消費される魚介類の総量は、約1億8,000万トンにのぼります。これに対して現在の北海道の年間漁獲量は約130万トン。残念ながら世界全体のわずか1%にも届かない規模です。

しかし北海道には「隠れた武器」があります。それが北海道周辺に広がる広大な排他的経済水域(EEZ)。その面積は約148万km²に及び、日本のEEZ全体の約40%を占めるほどの広さを誇ります。

ではこの広大な海域を「世界最大級の養殖エリア」として活用するとどうなるか?

ノルウェーやチリの先進的な養殖モデルを参考にし、仮にEEZの1割を持続可能な養殖に転用できたとすれば、理論上は年間1,800万トンもの魚介類を生産できる計算になります。

これは世界全体の需要の約10%に相当します。

もちろん現実には環境保護や国際調整など多くの課題がありますが、単純に面積と技術ポテンシャルを掛け合わせるだけで「北海道が世界を支える魚の供給基地」となりうる可能性が見えてきます。

全世界の冷蔵庫の中身を保管できるのか?

全世界の冷蔵庫の中身を保管できるのか?

世界中の冷蔵庫の中身を北海道に集めたらどうなるでしょう?

仮に1世帯あたりの冷蔵庫容量を150リットル(=0.15m³)、1世帯4人として80億人なら約20億世帯分。つまり必要な保管量は約30億m³です。

一方で北海道全体に高さ1メートルのスペースを確保すれば約83億m³。容量的には約2.7倍を確保できる計算です。つまり理論上は北海道を「地球の冷蔵庫」にできるわけです。

ただし問題はその規模感。「お母さん!冷蔵庫に入れといた私のプリンどこ?」に対して「あら、アンタのプリンなら旭川の辺りじゃない?」と返される状況。

食品は凍りすぎて彫刻状態、リンゴは割れるしトマトは刃が立たない。取りに行くには釧路の棚432番で到着は翌日。でも大丈夫!腐りません。北海道が全部冷蔵庫だから。

 

北海道は全世界のインフラを提供できるのか?

全世界の車を北海道に駐車できるのか?

全世界の車を北海道に駐車できるのか?

現在世界で走っている車の総数は約15億台とされています。1台あたりの駐車スペースを標準的な12㎡で見積もると、全車両を一箇所に集めて駐車するには「およそ1万8,000km²」の面積が必要です。

ちなみに北海道の面積は約8万3,450km²。つまり北海道全体のわずか21%ほどの土地を使えば、世界中のすべての車を一括で駐車できてしまう計算になります。

でも想像してみてください。北海道中の都市や町がすべて「巨大駐車場」に変わり、自分の車を探すだけで数日かかる世界を…。

「ちょっとコンビニに行ってくる」が、「札幌まで徒歩3日」になるかもしれません。

もちろん現実には地形や道路インフラの問題がありますが、それでも北海道の規格外の広さがあれば「世界中の車を全部まとめて駐車」というトンデモ構想も、意外と数字上は成立してしまうのです。

全世界のロックアイスをまかなえるのか?

全世界のロックアイスをまかなえるのか?

世界中で使われているロックアイスの年間消費量を仮定すると、仮に「全人類が1日あたり50gの氷を消費している」とすると、年間消費量は約1億4,600万トンにのぼります。

これは体積に換算すると、およそ1億5,870万m³の氷に相当します(氷の比重に基づく換算)。では北海道がこの氷需要をまかなえるか試算してみましょう。

北海道全体(約8万3,450km²)に、厚さ1cmの氷を均等に張ったとすると ─ その体積は約8億3,000万m³。これは全世界のロックアイス年間需要の「5倍以上」の量に相当します。

つまり、理論上は北海道1面を1cm凍らせるだけで地球上のバーや居酒屋の氷を何年分もまかなえることになります。

もちろん実際には巨大な製氷場や電力、流通網が必要ですが、寒冷な気候を持つ北海道であれば「天然の氷室」として世界の飲食業界を冷やし支える未来も…、あながち夢ではないのかもしれません。

ちなみに、その氷ちゃんと活かせてます?「水割りがまずい問題」解決しておきました。

ウイスキーの水割りがまずい?:家飲みで「うまい一杯」をキメる秘訣、教えます
水割りがまずいと感じた理由と、美味しく飲むためのコツを初心者向けに解説します。

北海道が世界を飲み込んだら、どんな未来になる?

北海道が世界を飲み込んだら、どんな未来になる?

もし世界中の人・車・食を北海道に集めたら ─ 未来の北海道はとんでもないことになります。ジャガイモ畑と養殖場が道内を埋め尽くし、全世界の車が駐車された結果、朝のニュースは地球スケールに。

「帯広で大渋滞、徒歩通勤が復活!」「旭川ではジャガイモ祭り、料理人がレシピをめぐって乱闘!」

観光地は常に満員。登別温泉は「世界最大の混浴」としてギネス記録を更新し、函館山の夜景は人の頭で見えなくなります。

そして職業も激変。「車探し専門家」「氷運搬士」「ジャガイモ仕分け師」が人気職に。人々はこう語ります ─ 「北海道に来れば魚も芋も氷も揃う。世界の全部がここにある」と…。

 

まとめ

北海道の大きさってどれくらい?:ネタで比較してみたら桁違いだった

「北海道はでかい」─ そんなこと誰だって知っています。でも全人類が住めるか?世界中の車を停められるか?ロックアイスを輸出できるか?…そう聞かれると、ちょっとだけワクワクしてきませんか。

この記事では面積という物差しを使って、北海道という土地に「地球の可能性」を重ねてみました。

もちろんこれはすべて机上の空論。でも数字で遊んでみた先に「北海道ってやっぱりスケール違うな」とあらためて感じてもらえたなら、それで充分です。

観光でも移住でも妄想でも、どんな形であれ北海道がちょっとだけ身近になったらうれしい。

で、次に誰かが「北海道って広いんだよね〜」と言ったらぜひ言ってやってください。「知ってる?あそこ、80億人住めるんだってさ」と。

編集後記

編集後記

今回は「北海道の大きさ」を、完全にネタとして比較してみました。念のため最初に言っておきますが、本当にネタです(笑)。

もちろん北海道が大きいということは誰でもわかっていると思いますし、日本地図を見ても一目瞭然です。実際に旅行で訪れた方も「広いなあ」と感じたことがあるでしょう。

でも具体的に「どれくらい広いのか?」と問われると、意外と答えにくいものです。

というのも旅行だと飛行機で移動してしまったり、限られたエリアだけを巡ったりするため、全体のスケールを実感する機会って案外ないんですよね。

だからこそ今回は「80億人が住めるかどうか」とか、「全世界の車を駐車できるのか」など、バカバカしいけどスケールが伝わる比較をいくつかやってみました。

もちろん北海道の全土地が居住可能なわけではありませんし、山もあれば沼もある。記事内の計算も「すべてが平地だったら」という超仮定に基づいたものです。そのあたりはどうかご容赦ください。

でもそんなネタを通して「北海道って世界中が沈んでも浮かび続ける“最後の希望”なんじゃないか」─ そんな気持ちになったんですよね。

魚も獲れる、ご飯も美味しい、そして広い。もしも世界中の人が北海道に集まって肩を寄せ合って暮らすしかなくなったとしたら…案外、それも悪くないのかもしれません。

 

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