京急線と京急本線って何が違うの？ってモヤモヤしたことがある人へ。街の案内やネットの情報で表記がバラバラだったり、行き先表示も見慣れない地名ばかりで、混乱してしまう人も多いはず。
この記事では京急線と京急本線の関係をスッキリ整理しながら、なぜ呼び方に揺れがあるのかシンプルに解説します。
この記事を読むことで「その意味」が正しく理解できるようになり、お部屋探しや通勤ルート選びでモヤモヤすることがなくなるはずです。
アナタの「なんとなくの違和感」を、理屈でちゃんと腑に落とせるような構成になっています。
京急線と京急本線は何がどう違うの？
駅の案内板や車内アナウンスでは「京急線」と案内されるのに、物件情報や地図などでは「京急本線」と書かれていることがある ─ この「表記の揺れ」に戸惑う人もいるようです。
実はこれ、「揺れ」ではありません。まず「京急線」は京浜急行電鉄が運営する路線網全体を指す名称で、「京急本線」はその路線の一つ、品川〜浦賀間を走る「京急のメイン路線」を意味しています。
「京急線」には「京急本線」以外にも「空港線(京急蒲田〜羽田空港)」「大師線(京急川崎〜小島新田)」「久里浜線(堀之内〜三崎口)」「逗子線(金沢八景〜逗子・葉山)」があり、これらと区別するためにそう呼んでいるわけです。
実際、駅周辺の駐輪場を紹介する大田区HPでも、「京急本線」と「京急空港線」が分けて記載されています。これは「どちらの路線に所属する駅なのか」を、分かりやすくするための配慮だと思われます。
浦賀行きよりも三崎口行きが多い理由
さて、メイン路線である「京急本線の終点は浦賀」なわけですが、京急の駅で感じるのは、快速特急や特急などの速達列車は「ほとんど三崎口方面の久里浜線行き」だということ。
実際、「浦賀行き」は各駅停車が中心になっています。ではなぜ「浦賀は地味キャラ扱い」されるのか？これは沿線の開発経緯が関係しています。
浦賀駅は久里浜線と分離する堀之内駅からたった3駅なので、距離的にも速達列車を走らせる意味が薄め。
一方の三崎口方面は京急が開発した分譲住宅地や観光エリアが多く、利用者を増やすために速達列車をバンバン投入して利便性を高めたいエリア。
特に三浦海岸や三崎港などはレジャー需要が見込めるため、都市部からのアクセス改善が重視されてきたわけです。
その結果、久里浜線の三崎口が「主役」のように扱われる運行ダイヤが定着したというわけです。
京急線は品川駅まで？泉岳寺駅まで？
ところで、京急線にまつわる最大の「ややこしさ」はこっちかもしれません。それは京急線の東京側は「品川駅」なのか「泉岳寺駅」なのか問題。
Wikipediaには「京急本線は泉岳寺駅〜浦賀駅だが、起点は品川駅。泉岳寺駅〜品川駅間は支線である。」と書かれていますが、ちょっと分かりづらいですよね。
解説すると、京急本線は「品川駅〜浦賀駅」で、泉岳寺駅は「都営浅草線の駅」です。でも品川駅〜泉岳寺駅までの「線路を敷設したのは京急」という、ナカナカ複雑な事情なんです。
京急の公式HPを見ても、路線図に「泉岳寺駅」が掲載されてはいますが、京急の駅であることを示す「KK○○」という番号が「泉岳寺駅」だけは記載されていません。
なので京急本線は「浦賀駅〜泉岳寺駅未満」とも言えるかも。まあ、こんな事情も知っておくと、京急線の旅もより快適になるかもしれませんね。
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