五反野に引っ越しを考えている方の中には、「住みたくない」と言われる理由が気になって検索してきた方もいるかもしれません。
私自身、足立区に住んで20年近くになります。そんな立場から五反野がなぜそう言われるのか、実際の街の雰囲気はどうなのかを自分の足で歩いて確かめてみました。
この記事では五反野が住みにくいと言われる理由を整理したうえで、現地の生活環境や魅力も含めて検証します。読めばきっと表面的な評判では分からない、五反野の本当の姿が見えてくるはずです。
五反野が住みにくいと言われる理由
五反野と北千住を隔てる「あの坂」の正体

五反野駅には、東武スカイツリーラインの各駅停車しか停まりません。急行や準急はすべて通過するため、時間帯によっては電車を待つことがストレスに感じられることもあります。
北千住駅までは直線距離でたったの約1.9kmですが、実際に移動するには千住新橋で荒川を越えなければならず、実質2.6kmほどになってしまいます。
しかもこの橋は荒川の高い堤防の上にかかっているため、そこを登るのが一苦労。足立区はほとんどが平地なので、区民は坂道に慣れていません。
そのため、この斜面は足立区民にとってストレスそのもの。「近いのに体感的には遠い」という印象は、こうした足立区文化とも関係しています。
通勤や通学で北千住駅を利用する人にとっては、この「坂の存在」が地味に効いてきます。
北千住に比べて少ない娯楽施設

五反野駅の周辺には、映画館や大型ショッピングモールのような娯楽施設はほとんど見当たりません。
隣駅の北千住と比べると明らかに街の規模は小さく、遊びを目的に訪れるような場所ではないという印象があります。
実際に娯楽を楽しむときには北千住や都心方面に足を運ぶ人が多く、駅前だけで完結する過ごし方はあまり一般的ではありません。
国道4号線や環状7号線沿いにはファミリーレストランやカラオケなどの店舗も点在していますが、五反野周辺にまとまっているわけではないため、アクセスのしやすさに欠けると感じることもあります。
日常生活に必要な機能は揃っていても、休日にのんびりできる場所が少ないことが「住みにくい」と言われる一因になっているのかもしれません。
狭い道路と古い街並みの印象

五反野の街を歩くと、道路が狭く入り組んでいるエリアが多く見受けられます。
区画整理が進んでいる地域とは異なり、整然とした通りが少なく、初めて訪れる人にとっては方向感覚をつかみにくいかもしれません。
築年数の古い建物も一部には残っており、街全体の印象に影響を与えています。こうした要素が重なることで、「整っていない」「古くさい」といったマイナスの印象につながることがあります。
ただし近年は建て替えも進んでおり、実際には新築の住宅も徐々に増えています。
それでも道幅の狭さは構造的に変えられない部分であり、車のすれ違いやベビーカーでの移動などに不便を感じる場面もあるでしょう。
こうした街並みの特徴が、住みやすさに対する評価に影響していると考えられます。
五反野の生活環境を歩いて検証
駅前サミットと商店街の利便性

五反野駅のすぐ近くには大型スーパーのサミット五反野店が併設されたモールがあり、日常の買い物には非常に便利な環境が整っています。
このモールにはサミット以外にも、飲食店や100円ショップ、衣料品店、医療施設などが集まっており、日々の生活を一か所で完結させることができます。
店舗の規模も大きく価格も比較的安いため、地元住民からの支持も厚い印象です。
さらに駅前から伸びる商店街には昔ながらの個人商店や飲食店が軒を連ねており、下町らしい温かさを感じさせてくれます。人通りも多く、朝から晩まで活気のある雰囲気が続いていることも特徴です。
大型のショッピングモールはないものの、日々の暮らしに必要なものは揃っており、利便性の高い駅前環境と言えるでしょう。
夜の街で感じる安心感と注意点



五反野駅前には飲食店やスーパーが集まっており、夜でも人通りが絶えることはありません。居酒屋が多いため週末には酔客の姿も見かけますが、特にトラブルが多いという話は耳にしません。
駅前には交番があり、警察官が商店街をパトロールしている姿も頻繁に見かけます。そのため、深夜を除けば駅前で危険を感じるような場面は殆どありません。
一方で住宅街に入ると、街灯が届きにくくやや暗さを感じる場所もあります。
ただ道幅が狭く建物が密集しているため、家々の窓から漏れる明かりがすぐ近くに感じられ、人の暮らしの気配が強く伝わってきます。実際、夜でも女性が一人で犬の散歩をしている姿を見かけます。
五反野の夜は、想像よりもずっと穏やかです。
駅周辺に点在する公園の存在

五反野駅周辺には意外にも複数の公園が点在しており、散歩や子どもの遊び場として親しまれています。
例えば「弘道いこい公園」や「弘道一丁目公園」「足立一丁目児童遊園」といった施設が徒歩圏内にあり、住宅街の中に自然が溶け込んだような落ち着いた空間が広がっています。
駅前の印象では商店や飲食店の賑わいが目立ちますが、少し路地を入るだけでこうした静かな環境が見つかるのは、地域としての大きな魅力といえるでしょう。
足立区全体が公園の多いエリアでもあるため、五反野も例外ではありません。子育て世帯にとっては日常的に使える緑の場が近くにあることは安心材料の一つです。
公園が少ないという先入観を持っていた人には、実際に歩いて気づく「暮らしやすさ」の一面となるはずです。
五反野で暮らす魅力と結論
物価の安さと生活コストの強み

五反野を含む足立区全体は都内でも物価が比較的安く、生活コストを抑えやすいエリアとして知られています。私自身、横浜から引っ越してきた当初は、野菜や肉の価格に思わず驚いた記憶があります。
駅前にあるサミットや、少し離れた場所にあるベルクスといった大型スーパーでは日常の食材を手頃な価格で買うことができるため、食費を中心とした生活費を自然に抑えることができます。
飲食店も都心部に比べて価格設定が良心的で、外食のハードルが低い点も魅力です。家賃相場についても都心より落ち着いており、同じ予算で広めの物件を選びやすくなっています。
日々の支出を無理なく抑えながら暮らしたい方にとって、五反野は現実的で魅力のある選択肢といえます。
活気ある住民コミュニティの雰囲気

五反野の街はどの時間帯でも人の流れが途切れず、にぎやかで活気のある印象を受けます。駅前の商店街には個人経営の店が並び、近所の人たちが気軽に声を交わす姿もしばしば見かけられます。
子どもから高齢者まで年齢層が幅広く、多様な人々が混ざり合って暮らしているのがこの街の特徴。
外国籍の住民も多く街全体が自然と多文化に溶け込んでいる様子は、どこか開かれた雰囲気を感じさせます。
大型の再開発が行われていないぶん、人のつながりや街の個性が保たれており、無機質さを感じにくいのもポイントです。
にぎやかさの中に温かみがあり、「暮らす場所」としての親しみやすさを感じる方も多いはず。こうした日常の空気感が、五反野の魅力の一つとなっています。
飲食店の多さが生む食の魅力

五反野は、日常的に外食を楽しめる飲食店の多さが大きな魅力です。駅周辺には中華料理店や定食屋などが並び、価格もリーズナブルで立ち寄りやすい雰囲気があります。
なかでも改札正面にある「正華五反野店」は、地元で長く親しまれている名店で、店頭で販売される肉まんは贈答用としても人気です。
改札を出た瞬間に漂ってくる「美味しそうな香り」は、この街の活気そのものを感じさせてくれます。
華やかさはないかもしれませんが、地元の人が日常的に通う飲食店が集まり、味もコスパも信頼されています。
ちょっとディープでクセのある街に見えるかもしれませんが、気軽に美味しいものを楽しみたい人には、むしろ魅力的に映るはずです。
まとめ
五反野は「住みたくない」と言われることもありますが、実際に歩いてみると、その印象は決して一面的ではありません。確かに駅は各駅停車しか止まらず、大型の娯楽施設もありません。
道が狭く感じられる場所もあり、北千住などと比べると物足りなさを覚える人もいるでしょう。でもそうした点を補って余りあるのが、地元に根づいた暮らしやすさと人の気配の近さです。
駅前には生活に必要なものが揃い、下町らしい温かさに触れられる空気があります。飲食店のにぎわい、日常の物価、住宅街の静けさ ─ どれも「等身大でちょうどいい街」という表現がしっくりきます。
華やかさを求めるなら他の街かもしれませんが、肩の力を抜いて暮らしたい人には、むしろ心地よい選択肢になるかもしれません。

コメント